今回は、アフィリエイト歴4年、月額報酬25万円以上を出す、アフィリエイト運営者よしさんに執筆いただきました。「収益拡大に向けたSEO対策、キーワード選定のコツを大公開!」についてお届けします。

目次

アフィリエイトでSEOが重要な理由

アフィリエイトにおいて、SEOは非常に重要なポイントです。なぜなら、そもそもユーザーが来ない限り、アフィリエイト報酬が見込めないからです。アフィリエイトでは、自身のサイトに貼ってあるリンクをユーザーがクリックした上で、広告主のサイトで成約することで報酬が発生します。

では、どのようなキーワードでサイト集客できればいいのでしょうか? 今回は、アフィリエイトサイト運営に取り組む際の記事戦略をご紹介したうえで、キーワード選定のコツを説明していきます。

アフィリエイトサイトを作る上での記事戦略

アフィリエイトサイトを作るにあたっては、以下のとおり、大きく二つの種類の記事を作成する必要があります。

・購入意欲の高いキーワードに向けた記事
・一般的なキーワードに向けた記事(集客記事)

購入意欲の高いキーワードに向けた記事

購入意欲の高いキーワードに向けた記事とは、成約に近いユーザーに向けた記事のことです。これらの記事から広告主のサイトへランディングさせ成約を狙います。それぞれの記事は、成約に近いユーザーが検索するキーワードに最適化し、検索意図に合えば合うだけ数を作っていきます。

一般的なキーワードに向けた記事(集客記事)

集客記事は、サイトの全体の集客数を上げる記事のことです。サイト全体のテーマに沿うキーワードで、100記事から200記事を最低限用意します。これらは必ずしも成約に近い記事ではないのですが、SEOに必要な特定のテーマに関する関連性が高くなる効果と、サイトボリュームの増加、内部リンクの構築に寄与します。

このようにアフィリエイトサイト構築にあたっては、成約に近いキーワードだけでなく、サイトのテーマに沿ったキーワードに最適化した記事もたくさん作っていかなければなりません。では、どのようにこれらの記事を用意すればいいでしょうか? これから具体的に説明していきます。

購入意欲の高いキーワードの種類

ここからは具体的に購入意欲の高いキーワードである「商標キーワード」「悩み系キーワード」について紹介してきます。また、サイトの価値を上げるキーワードについても説明します。

商標キーワード

商標キーワードとは特定の企業やサービス、商品の名称のこと。たとえば「無印良品」「ライザップ」「ユニクロ」などです。これらのキーワードで検索しているユーザーは、すでに特定のメーカーの商品やサービスを、指名で検討している状態なので成約率が高い傾向にあります。

その上でSEOで取りに行きたいのがこれらの複合キーワードです。


・ライザップ 申し込み
・ロゼッタストーン 購入
・ソフトバンク 申し込み 方法
・Anker モバイルバッテリー 安い
・ルンバ 最安
・ThinkPad E495 レビュー
・スタディサプリ 口コミ

「購入」や「お申込み」といった具体的なアクションが入っている項目や、お得に買いたい心理を反映した「安い」「最安」などのキーワードが入っています。また、公式サイトでは書かれていない使い心地や、人の評価を見たいときに検索される「レビュー」や「口コミ」など、商標キーワードに加えて購入検討段階にユーザーが検索しそうなキーワードもありますね。

こういった複合キーワードで上位が狙えると、収益チャンスが大幅に広がります。商標キーワードを狙っていくのであれば必ず記事として入れていきましょう。

悩み系キーワード

悩み系キーワードとは言葉のとおり人々が持っている悩みを反映したキーワードです。たとえば英語を短期間で習得しなければならない人が検索するであろう「英語 短期間 話せるようになる」といったキーワードや、低糖質ダイエットをしているのに痩せない人が検索するであろう「低糖質ダイエット 痩せない」といったキーワードです。

検索している人は日常の数ある悩みの中から今回の悩みについて検索しているので、お金を払ってでも解決したいと思っている人ももちろんいます。ですので、悩み系のキーワードで上位表示させて、納得できる解決策として商品やサービスを紹介できれば収益チャンスが生まれます。

具体的に悩み系のキーワードの例をご紹介します。


・ダイエット 痩せない
・ニキビ 治し方
・薄毛 20代 治す
・英語 続かない
・ヘッドホン 音 切れる

一般的に自分の身体に関わることであればあるほど、成約チャンスが高いと言われています。しかし競合も多いので、SEO上位に向けたハードルは高いです。

また、紹介するサービスは、価格が安かったり無償である方が、成約率は高い傾向があります。健康食品などは、お試しでかなり安く商品を提供している場合もあるので、そのような商品を紹介するのも成果を出す近道です。

一般的なキーワードで、サイトの価値を上げる

今回の記事で「一般的なキーワード」が指すものは、収益に直結していない、サイトのコンセプトに合致したキーワードのことです。上記で説明したような商標キーワードやお悩みキーワードではないものの、サイトの価値を上げていく記事を作る際にターゲットにします。

たとえば、スマートフォン関連のアフィリエイトを行おうとしていた場合、以下のような一見関係しないキーワードで記事を作っていきます。


・スマートフォン 選び方
・スマートフォン 画面の大きさ
・スマートフォン 処分の仕方
・iPhone WiFi 接続方法
・iPhone 電源 切り方

これらは直接収益を生む可能性は低いですが、サイト全体のアクセス数を底上げするとともに、Googleからサイト全体のキーワード関連性が高いとされ、結果的に獲得系キーワードでのSEO上位に寄与しますので、根気強く取り組んでみてください。

キーワード選定のプロセスとコツ

これまでキーワードの種類について説明してきました。ここからは具体的にGoogleが提供するキーワードプランナーを使ってキーワードを選定するプロセスを説明します。

今回は「スタディサプリ English」を題材に、キーワードを見つけにいくプロセスをご紹介します。

Googleキーワードプランナーを使ってキーワードを探す方法

手順
1.商材名でGoogle検索する
2.キーワードプランナーを開く
3.キーワードを検索に進む
4.上位サイトのURLを入力する
5.上位サイトからキーワードを把握する
6.競合性が高いキーワードと低いキーワードを把握する

1.商材名でGoogle検索する

まずは「スタディサプリ English」でGoogle検索をかけて検索結果を確認します。

「English」は英単語なので日本語に読み替えて「スタディサプリ 英語」でも検索結果を確認します。

検索上位サイトは公式サイト以外は個人のアフィリエイトサイトや情報ブログでした。狙うのは公式サイトの下ですので、公式サイトの下に並んでいるサイトのURLをコピーしておきます。

2.キーワードプランナーを開く

Googleキーワードプランナー」(外部リンク)開いてログインします。

3.キーワードを検索に進む

「新しいキーワードを見つける」に進みます。

4.上位サイトのURLを入力する

以下の画像の赤枠の「ウェブサイトから開始」タブを押したあとに先ほどメモを取っておいた上位サイトのURLを入力して「結果を表示」を押します。

5.上位サイトからキーワードを把握する

上位サイトのキーワード結果が表示されますので、ここでまず本命のキーワードを把握します。

現在の表示は、対象のサイトに関連性の高いキーワード順に並んでいます。Googleに、「これらのキーワードと、このサイトは関連性が高い」と評価されている訳です。スタディサプリで、アフィリエイト収益を狙っていくにはこれらのキーワードで、上位を狙っていく必要があることがわかります。

6.競合性が高いキーワードと低いキーワードを把握する

スタディサプリで収益を上げていくには、上記の図で上がっているキーワードで、サイトを構成していかなければならないことは分かりました。ただ一方で、これらのキーワードの記事だけを作っていても、競合サイトに勝つことはできません。

ほかの競合性の低いキーワードを狙ったり、競合性が高いキーワードで記事を作って、全体的なサイトの質の貢献を狙ったりする必要があります。

上位サイトに関連のあるキーワードを競合性が高い、低いで並び替えるには以下の「競合性」を押します。

これを押すと、競合性で並び替えがされた状態でキーワードを把握することができます。高いキーワードの場合、多くは指名キーワードではなくより検索ボリュームの多い一般キーワードが並びます。

競合性が高いキーワードは、Google広告を利用する多くの広告主が狙いにいくキーワードで、クリック単価が高い傾向にあります。これらのキーワードは商品やサービスの認知を広げたい企業がこれまで広告を運用してきたもので、コストに対して見返りがよいとして入札されているものです。認知獲得に有用であったり、成約に有用だったり理由はさまざまですが、これらのキーワードでSEO上位が取れれば強いのは間違いありません。

競合性が低いキーワードもしっかりと見ていきます。これらは検索ボリュームも少ないため見逃されがちですが、購入に近いキーワードは丁寧に拾って記事を作っておけば、少ない流入でも成約が見込めます。

また、購入から遠いキーワード、たとえば「スタディサプリ 字幕」であってもサイト全体の評価を上げるためにこれらの検索クエリに答えていく記事を作っていきます。もちろん優先順位は「購入に近いキーワード」を優先にし「購入から遠いキーワード」の優先度を低くします。

また、これらのキーワードの中から筋のあるキーワードを狙っていくにあたっては、リストアップされたキーワードでひとしきりGoogle検索にかけにいきます。

そしてGoogle検索の結果を見て、これらのキーワードにまっすぐに答えている記事タイトルがなければそのキーワードは狙い目です。キーワードに合わせた記事を積極的に書いていきましょう。

Yahoo!知恵袋を使う方法

Yahoo!知恵袋はユーザー同士のお悩み解決サイトです。そのため、悩み系のキーワードを探すには最適です。

手順
1.Yahoo!知恵袋を開く
2.商品名やサービス名を入力する
3.それぞれのQ&Aを見て記事のタイトルと内容を決める

1.Yahoo!知恵袋を開く

2.商品名やサービス名を入力する

商品やサービス名を入力して検索をかけます。

3.それぞれのQ&Aを見て記事のタイトルと内容を決める

以下は検索結果の画面です。

これらのQ&Aをそれぞれ開いてどんな質問をしているかを把握してキーワードをリストアップしていきます。

たとえば以下のような要領です。


・スタディサプリ 英検3級
・スタディサプリ 英検2級合格
・スタディサプリ 一日どのくらい
・スタディサプリ リスニング
・スタディサプリ TOEIC 満点
・スタディサプリ スタディサプリ TOEIC 違い
・スタディサプリ キャンペーンコード
・スタディサプリ 英語初心者

このように、Yahoo!知恵袋を使うことでSEOで狙うキーワードの幅を広げることができます。Yahoo!知恵袋から抽出されるキーワードは購入に近いキーワードではないことが多いですが、悩み系のキーワードに答え続けるサイトを作ると、いろいろなサイトからリンクされたりSNSでシェアされたりして結果的にGoogleからの評価が上がります。ぜひこれらのキーワードを使って丁寧にサイトを構成していってください。

まとめ

今回は、アフィリエイトサイト運営に取り組む際の記事戦略を紹介したうえでキーワードの種類、キーワード選定のコツを説明してきました。

アフィリエイターは成約に近い記事を作りがちですが、サイト全体のSEOのためには成約に遠くても一般ワードやお悩み系キーワードに対応する記事を作る必要があることもご理解いただけたと思います。これらのキーワードを把握するためにはぜひGoogleのキーワードプランナーやYahoo!知恵袋を使ってみてください。この記事で紹介したとおりに操作いただければなにがしかの発見を得られると思います。

何よりもまずは実践。アフィリエイトは根気のいる取り組みですが、ぜひユーザーの検索意図に寄り添った記事を量産してSEO上位を狙っていってください。