今回は、アフィリエイト歴4年、月額報酬25万円以上を出す、アフィリエイト運営者よしさんに執筆いただきました。ここでは、「アフィリエイト運用 収益化に必要なこと」についてお届けします。

目次

アフィリエイトの収益に影響する要素を分解する

アフィリエイトサイトを収益化していくにあたっては、収益に影響する要素を分解して状況を把握。課題がある点に継続的に対策をしていくことが大切です。

そこで、今回はアフィリエイトサイトの運用について、収益化するにあたっての考え方「フレームワーク」と課題を見つけたあとの対策方法をご紹介いたします。

アフィリエイト収益化に向けた基本フレームワーク

まずはじめに、アフィリエイトサイトの収益化に必要な、基本的な考え方のフレームワークを紹介します。フレームワークを頭のなかに入れてサイト運営をすると、課題が整理されてやるべきことが明確になります。

上記のようにサイト収益を構成する要素を分解、分析し、どの要素を改善するかを考えていきます。たとえば、サイト訪問者数が少なければSEO強化を基本としてアクセス数アップの工夫を施したり、広告主LPの成約率が悪いようであれば成約率の良いLPに遷移させるように設定します。

ここからは、収益拡大に向けそれぞれの指標を伸ばすための具体的なアクションを紹介します。

収益化に必要なこと1 アクセス数を増やす

まず、先ほど基本のフレームワークで上げたとおり、サイトの収益増加のために必要な一つ目のポイントはサイトへのアクセス数です。アクセス数アップのためにポイントとなっている改善策について、SEOをはじめとした以下のような対策を行なっていきます。

・SEO
・SNS
・リスティング広告

SEO

アフィリエイトサイトのアクセス数の基本はSEOです。検索ユーザーの顕在化したニーズを汲み取って、解決策を提示する記事を構成していきます。バリューコマース アフィリエイトの運営するノウハウ集には、さまざまなSEO対策の関連記事を用意しているので、ぜひご参考にしてください。

【関連記事】SEO対策とは? 集客強化のための基本的なSEO知識

SNS

SNSを活用した集客もアフィリエイトサイトでは有効です。その使い方を3パターンご紹介します。

・ユーザーがSNSで検索するワードに情報を引っ掛ける(Twitter)
・SNSで流通しそうな記事を作る
・ブランディングしてフォロワーを増やし情報を発信していく(Facebook/Twitter)

ユーザーがSNSで検索するワードに情報を引っ掛ける(Twitter)

昨今のTwitterの使い方として多いのが、Twitterの検索ボックスを使って自分の気になることを入力して解決策を探したり、同じ心境の人がいないかを探したりすること。GoogleのSEOと同じ要領でキーワードを選定してTwitter用に文章を作って、最後に自分のサイトへのリンクを貼って投稿します。

このような仕掛けを作っておくとTwitterで検索したユーザーの流入が見込めるようになります。なお、Twitterの検索結果の「話題のツイート」は、時系列的に並ぶわけではないですが「最新」のタブを押すと、時系列的に最新のものから上に並びます。過去のものは埋もれてしまうので、定期的に同様の投稿をすることをおすすめします。

SNSで流通しそうな記事を作る

TwitterやFacebookではユーザーが気になった記事をシェアしています。ユーザーにシェアされるような記事を作れば、シェアしたユーザーのフォロワーに記事が届き流入が見込めます。

では、どのような記事がシェアされるかというと「ためになる記事」です。

TwitterやFacebookの中にいる人たちが「ためになった」「有用だからフォロワーにも伝えよう」と思ったらシェアは起こります。ですので、ユーザー目線でためになる記事を自分のサイトにストックしておくことをおすすめします。それらの記事は必ずしも成約に結びつく記事とは限らないことを念頭に取り組んでください。

ブランディングしてフォロワーを増やし情報を発信していく(Facebook/Twitter)

公式TwitterやFacebookの、アカウントを作って運用する手法も、アフィリエイトの集客手段の一つです。それぞれの記事の下に「有用な情報を提供しているのでフォローしてください」といったリンクを設けて公式アカウントのフォローを促します。そして集めたフォロワーに向けてメッセージを発信し自分のサイトに誘導していきます。

【関連記事】集客増のコツ。キーワードとSNS活用【アフィリエイトお悩み相談5】

リスティング広告

リスティング広告とは検索連動型の広告で、特定のキーワードでユーザーが検索した際に検索結果と似た体裁で自分のサイトへリンクを表示させる広告です。リスティング広告は検索したユーザー向けの広告のため、明確な意図を持ったユーザーを集客でき、LPがその意図に合っていれば成約率も高いのが特徴です。

【関連記事】リスティング広告・ディスプレイ広告とは? 運用型広告の基本

収益化に必要なこと2 クリック率を上げる

アフィリエイトリンクのクリック率アップのためには以下の4つの取り組みを行います。

・記事内のリンクの数と場所を見直す
・形式を見直す
・文言の工夫を行う

記事内のリンクの数と場所を見直す

アフィリエイトの記事内に、リンクを設置するにあたっての基本は、記事を閲覧している人がひと息つく場所に設置することです。言いたいことを言い切った記事の最後は、読み手も語り手も「ひと息つくタイミング」でリンクを設置する場所の定石ですが、それ以外の場所で読み手がひと息つける場所があればそこにリンクを貼っていきましょう。

もう少し具体的に解説していきます。なにか商品を紹介する場合は、以下のような構成を取ることが多いと思います。

1.イントロダクション
2.商品の概要
3.特徴1
4.特徴2
5.特徴3
6.キャンペーンの紹介
7.最後に

このような構成の場合、それぞれのブロックを読んだあとに読み手はひと息つけるタイミングがあります。それぞれのブロックの最後にテキストリンクを挿入してリンクの数を増やしていきましょう。なお、上記の1〜5までは一連の商品紹介なので、読み手の記事を、読みたい気持ちを最優先させて、できる限りシンプルなテキストリンクをおすすめします。

このように、クリック率を上げたい場合は、読み手がひと息つける場所にしっかりアフィリエイトリンクを設置するよう見直しを行っていきます。

形式を見直す

デザインはアフィリエイターの方はバナーかテキストリンクを利用していると思います。バナーは記事の流れを分断する性質があり、記事を、最後まで読まなくさせてしまう、という可能性もあるため、乱用せず記事の大きな区切りの際に利用して、それ以外はWebサイトで通常使うボタンやテキストリンクを設置します。

「ボタンやテキストリンクの方が目立たないし押されないのでは?」と思われるかもいらっしゃるかもしれませんが、適切な場所にさえ設置できればバナーよりもクリック率が良くなるケースが多いです。

文言を工夫する

文言はサイトに訪問したユーザーがクリックするモチベーションを作る重要な部分です。

アフィリエイトサイトのリンククリック率向上に寄与しやすいのは「リンクをクリックした先により有用な情報があって確認したい」というモチベーションでリンクをクリックしてもらう機会を増やすことです。

では、有用な情報と認識させやすい言葉が何かと言うと「〇〇会社公式 〇〇についての詳細はこちら」です。公式サイトであることで信頼性が高い情報であることと、現在興味を持っているものの情報を詳しく理解できるという理由でユーザーはクリックする傾向にあります。

これまで「ご購入はこちら」「お申し込みはこちら」とリンクを設置してクリック率が低く推移しているサイト運営者の方は、上記の方法を試してみてください。

【関連記事】クリック数・成約数を伸ばす! 広告の掲載位置はどこがいい?

収益化に必要なこと3 成約率を上げる

自分のサイトのリンクをクリックしたあとの成約率を上げる方法は、適切なページに遷移させることです。これは一部の広告主に限りますが、バリューコマースのMyLinkに対応している広告主の場合、自分でリンクするページを決めてアフィリエイトリンクを生成することが可能です。

これによって、記事にあった文言のテキストリンクを作成でき、遷移先の広告主LPも自由に設定できるため、成約率を伸ばすことができます。

管理画面ガイド:MyLink

収益化に必要なこと4 報酬単価を上げる

報酬単価を上げるには大きく二つのアプローチがあります。

・報酬単価の高い商品を紹介する
・付帯サービスやアクセサリーを紹介して単価を上げる

報酬単価の高い商品を紹介する

アフィリエイトで紹介する商品・サービスの見直しを行い報酬単価の高い商品に切り替えます。報酬単価の高い商品ほど売りにくい・成約しにくいイメージですが、実際にやってみないとわからないのが実情です。同じ広告主の中で紹介するものを変えるのも一つの選択肢ですし、広告主ごと変えるのも選択肢の一つです。

付帯サービスやアクセサリーを紹介して単価を上げる

報酬額が購入額や申し込み額によって変動する商材を扱っている場合は、アフィリエイトサイト側で付帯サービスやアクセサリーも訴求して顧客単価を上げにいきます。その際は「これもあるとさらに〇〇な点が良くなる」というように同時に申し込む、購入するメリットを明示したり、「おすすめの組み合わせはこちら」というようにセットでおすすめして、セットで実現される世界観を紹介したりしていきます。

たとえば、iPhoneの発売に合わせて記事を作成し、同時に必要になる画面フィルムやスマホケースを訴求したり、航空券+宿予約などの旅行サービスの申し込み付近にレンタカーの広告を掲載するイメージです。

収益化に必要なこと5 承認率を上げる

アフィリエイト収益において見逃されがちなのが承認率です。承認率とは報酬発生後に発生報酬を認められる率のこと。たとえば承認率が20%とは100件の注文発生で広告主が20件分のみ承認した状態。アフィリエイターは20件分の報酬をもらいます。

さて、承認率が低かった場合、そこにはさまざまな理由があると思いますが、一般的に多いと言われているのはお申込み後のキャンセルです。この対策としてアフィリエイターができることはキャンセルさせないくらい記事で納得させること。

ですが、このような活動で承認率を上げるのは現実的に難しいため、承認率が低い案件ではなく、承認率が高い案件に注力し掲載することをおすすめします。取り組んでいる案件の承認率が低い場合は、同様の商材の案件と承認率を比較して、取り組む案件の変更を検討してみてください。

会員ランクが高いサイト限定で「承認率」を開示しているASPが多いなか、バリューコマース アフィリエイトでは承認率を全員に開示しています。承認率はアフィリエイトの案件を確認する際に載っていますのでぜひチェックしてみてください。

まとめ

今回はアフィリエイトサイトの運用において収益化に必要なこととして、影響する要素を分解、分析して、課題がある点に継続的に対策をしていくことが大切で、基本となるフレームワークを使って課題を見つけていくことをお伝えしました。

アフィリエイトサイトの収益化には時間がかかります。正しいステップを踏んで、根気よく継続的に改善活動を続けて収益化に成功してください。