転職領域のアフィリエイトで活躍している「moto」さんに、「副業年収4,000万を稼ぐまで」について執筆いただきました。今回は、「副業でブログ運営を選んだ理由」や「テーマ選びの『鉄則』」「本業の経験を副業に活かす方法」などについてお届けします(全2回)。

目次

1. 自己紹介│はじまりは年収240万円のホームセンター
2. 副業でブログ運営を選んだ理由
3. テーマ選びの「鉄則」
4. 本業の経験を副業に活かすには
5. まとめ

1.自己紹介│はじまりは年収240万円のホームセンター

32歳5社目のジョブホッパー(転職を何回も経験している人のこと)、motoといいます。本業であるサラリーマンでは年収1,250万円、副業のブログでは年収4,000万円を得ています。おかげさまで、「バリューコマースサミット2019」では「新規参入の部」にて最優秀法人アフィリエイトサイト賞をいただきました。

私は、新卒で年収240万円のホームセンターへ入社し、新卒採用を担当しました。その流れで、副業として「就活生向けのブログ」を立ち上げました。就活生の悩みに答える形でブログ運営をしていたところ、さまざまなメディアに取り上げられるようになりました。のちのち、そのブログは人材広告会社へ売却しました。

現在運営するブログ「転職アンテナ」(外部リンク)は、実際に転職活動をするなかで得た知見や情報を発信することで、読者を増やしています。

私自身が、4回の転職を経て年収を240万から1,250万円に上げているので、「年収を上げる転職方法」や「実際に使ってよかった“おすすめの転職サイトや転職エージェント”」についてリアルな情報を発信し、転職を考えている方々に対し役立つ情報を発信しています。

2.副業でブログ運営を選んだ理由

私はいま、ベンチャー企業で営業部長を勤めながら、ブログ運営も続けています。つまり、本業であるサラリーマンと副業を両立させています。副業でブログをはじめたきっかけは、「生涯年収を最大化したい」と考えたからでした。サラリーマンとして転職を重ねることで年収を上げてきましたが、「サラリーマンで月収5万円上げるより、副業で月収5万円を稼ぐ方が現実的だ」と思うようになりました。

ざっくりですが、サラリーマンができる代表的な副業は下記5つです。

(1)ブログ運営
アフィリエイトやGoogle AdSense(グーグルアドセンス)などで広告収入を得る

(2)転売
安く買ったものを高く売り、その差額を利益として得る

(3)コンテンツ配信
noteの有料販売やYouTubeの動画配信などで広告収入を得る

(4)イベント運営
オンラインサロンといったコミュニティをつくり、ユーザーに料金を課すことで収入を得る(課金ビジネス)

(5)投資
不動産や株式などの投資を行い、収入を得る

私は、サラリーマンのまま副業をする上で「リスクが少ないこと」「負荷が少ないこと」が大切だと思ったので、上記5つのなかから「ブログ運営」を選びました。

3.テーマ選びの「鉄則」

ブログ運営のメリットは、初期投資の必要がなく、誰でもすぐにはじめられることです。しかし、同じことを考えてブログをはじめる人が多いため、ライバルの多い激戦領域でもあります。そんな激戦領域でお金を稼いでいくには、「お金のあるマーケットで、自分の経験と知識を活かして“誰かの困りごと”を解決する情報を配信する」ことが鉄則です。

具体的には、下記の3つを満たす「テーマ選び」が重要になります。

(1)自分が過去に経験したことで困ったこと
(2)自分にとって当たり前だけど、世間的には知られていないこと
(3)自分の経験を話したときに、「役に立った」「もっと知りたい」と言われる話

私にとって、上記3つを満たすテーマが「転職」でした。

私自身、4回の転職で毎回とても苦労したので、その経験を発信することには価値があると考えました。また、転職領域はアフィリエイトの報酬単価も高いので、自分が目指す収入に近づきやすいこともあり、「自身の経験を活かせるお金のあるマーケット=『転職』」だと考え、転職ブログの運営を開始しました。

転職に完全に特化したブログをつくり、SNSでもブランディングしたことで、早期に売上を作ることができたのはよかったです。

4.本業の経験を副業に活かすには

副業年収4,000万を稼いでいることを公表しているためか、「なぜサラリーマン(本業)を辞めないの?」と質問されることがあります。そもそもですが、私はサラリーマンを辞めることを目的に副業をしているわけではなく、あくまで「生涯年収を最大化すること」に重きをおいています。

ネガティブに捉えられがちなサラリーマンですが、私は「サラリーマンでも副業の収益を最大化できる」と考えています。サラリーマンでいることには、下記のメリットがあります。

(1)安定した固定収入が入る(フリーランスや個人事業主より安定する面がある)
(2)会社のリソース(お金、人、会社の看板)を使って大きな規模の仕事ができる
(3)(2)の経験からインプットや実績を得られる
(4)会社の看板を通じてさまざまな人脈をつくれる

サラリーマンでいれば、独立して一人で稼ぐよりも安定感は高いといえるでしょう(とはいっても、大手で働いているから絶対安定…とはいえない世の中なので、会社に依存しすぎないマインドを持つことも大事です)。サラリーマンでの収入を確保しながら副業をすれば、副業での稼ぎがでなくても生活が困ることはありません。それどころか、本業で得た知識や知見を副業に活かすことができます。

たとえば、自分が属している業界や職種の知識や経験といった情報は、自分にとっては当たり前ですが、誰かにとって価値のある情報である可能性は大いにあります。その情報や経験を深く得られるのは、サラリーマンの特権です(もちろん機密情報などの公開はNGです)。

私は、サラリーマンのまま副業をするのであれば、「本業と同じか、もしくは本業に限りなく近いことを選び、自分自身が苦労した体験から得た知見を発信し、お金に変えること」が一番近道だと考えています。

大事なことなのでもう一度。これだけ情報があふれている時代なので、上辺の情報だけでなく「自分が苦労した体験から得た知見を発信すること」がなによりも差別化につながります。差別化していくためにも、サラリーマンの経験と副業は切り離して考えず、「サラリーマンで得られる知見を活かす」という目線を持って取り組むのが正攻法だと思います。

たとえば、私はリクルートにも在籍していたことがあるので、そのときの知見も活かして、転職領域で早期に売上を作ることができました。

5.まとめ

自己紹介から、「副業でブログ運営を選んだ理由」や「テーマ選びの『鉄則』」「本業の経験を副業に活かす方法」までをお話しいたしました。

いま副業がブームになりつつありますが、副業でお金を稼ぐことは決して楽ではありません。とくにブログ運営は、初期投資の必要がなく、無料で誰でもすぐにはじめられますが、「稼げるかどうかは別問題」です。「ブログでの稼ぎ方を教えてほしい」というよく話をもらいますが、厳しいことをいうと、「楽して稼ぎたい人」「やる前から儲かったことを想像してしまう人」はなかなか稼ぎにくい傾向があります。

サラリーマンも同じですが、お金が発生する以上ちゃんとした仕事なので、楽して稼ぐのは難しいと思います。 結果的に楽して稼いでいる人はたしかにいますが、そういう人だって、楽して稼げるようになるまでに相当努力し継続しているはずです。

「楽して稼ぎたい」という動機でスタートすると、売上が出るまでのモチベーションが続かず、途中で辞めてしまいがちです。ブログはすぐに売上が出るものではないので、「◯月までに◯円の売上をつくる」という目標をつくってコミットすることが大事になってきます。ブログで稼ぐために大切なのは、実は、SEO対策やテーマ選びより「あきらめずに継続すること」かもしれません。

もちろん、なんとなくブログ書いているだけで稼げたらそれにこしたことはないですが「なぜその人たちが稼げるようになったのか」について考えてみると、稼ぐコツがみえてくるはずです。「自分が苦労した体験から得た知見を発信」し、日々の積み上げを意識して取り組むことが売上アップへの近道になると思うので、ぜひ実践してみてくださいね。

※タイトルの変更について
当初は「『転職アンテナ』motoさんが語る! 副業年収2,000万を稼ぐまで」としていましたが、2019年4月時点で変更があったため、修正しております。

プロフィール moto

32歳5社目のジョブホッパー。本業では年収1,250万円、副業のブログでは年収4,000万円の収入を得ています。

運営ブログ「転職アンテナ」(外部リンク)では、実際に自分が転職活動をする中で得た知見や情報を発信することで読者を増やしています。また、ブログに限らずTwitter(外部リンク)でも転職や副業について発信をしており、フォロワー数は4.6万人になりました(2019年4月時点)。